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ミステリー作家漱石の謎を解く 百年計画で斃すべき敵の正体

帝京新書 005
古山和男/著
著作者
古山和男/著
メーカー名/出版社名
帝京大学出版会
出版年月
2024年4月
ISBNコード
978-4-434-33829-8
(4-434-33829-3)
頁数・縦
200P 18cm
分類
新書・選書/教養 /教養新書その他
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価格¥909

出版社の商品紹介

出版社からのコメント

文学の形式はF+fと言った夏目漱石は何を伝えたかったのか。著者によれば、Fは表の物語で、fこそが物語に隠された本当の主題だ。この入り組んだ二重構造に気づかずFの筋だけを追うと一見幻想的な?徊(ていかい)文学と誤解する。著者は文豪をミステリー作家ととらえ、『坊っちやん』『三四郎』『吾輩ハ猫デアル』等に仕掛けられた謎を特別な鍵と鍵穴を使って推理する。鍵は日露戦争の旅順攻囲戦で死んだ日本陸軍兵士。そして鍵穴は主人公=シテが亡霊として現れる能楽の夢幻能。大胆かつ精緻な推理により『草枕』の那美、『三四郎』の美禰子がマドンナではなく、亡霊の「迷女(まどんな)」であることを明らかにする。fの扉が開いた時、百年計画で斃(たお)すと漱石の言った「敵」がいよいよ正体を現す。最後に読者はもう一つ驚かされる。「敵」は斃されずに今も生きていることを知るからだ。

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